DMM 3Dプリントでの小ロット生産

AutoCAD Inventor LTの練習も兼ねて、DMM 3Dプリンティングサービスで
造形してきました。
 
これまでのようなある種の試作、実験的な目的であれば多少、割高なコスト
でも致し方ありません。
 
しかし、たとえ試作でもノブのように複数個必要なものもあります。イメージ
通りに作れたので、仲間や友人も欲しがることもあるでしょう。こういった場合、
3Dプリンタで1個あたりの製造単価を下げることが出来ないだろうか?と考え
たくなります。
 
私が利用しているDMMの場合、ひとつの3Dデータの造形をオーダーする場合、
数量を変えると単純にその個数倍の価格になってしまいます。例えば、
昨日の記事で作ったボリューム・ノブですが、アクリルで1個作るのに2,320円
かかります。10個欲しいとなると2,320円×10で23,200円になってしまうのです。
 
さすがにアクセサリーでもない単なるノブを1個2千円以上も出して買ってくれる
人はそうそういません。
 
と、ふと思いつきました。
 
「アップロードする3Dデータを工夫したらどうなるだろう?」
 
ノブであれば、単純に何個か同じものを並べたデータを作成したら、造形費用
はどう変わるのだろうか?と。で、DMMはいくらでも3Dデータをアップロードして
金額を確認出来るので、試しにやってみました。ちなみに以降の金額はすべて
素材に「アクリル樹脂」を選択した場合です。
 
 
1個だけのデータ。先ほど書いたように、単価2,320円
 
 
2個並べたデータ。このデータの造形は2,609円。ノブ1個当たりは1304.5円。一気に
1,000円も落ちました。
 
 
2×2で4個並べたデータ。これは3,186円。ノブ1個当たりは796.5円と早々と1,000円を切りました。
どんどんいってみましょう。
 
 
2×3で6個のデータ。これは3,764円。ノブ1個当たり、627.3円。また300円も落ちました。
まだまだいけそうです。
 
 
2×4で8個のデータ。これは4,341円。ノブ1個当たり、542.6円。っとっとっと。ちょっと落ち着いて
きちゃったか、いや諦めずに進みます。
 
 
4×3で12個のデータ。これで5,495円。ノブ1個当たり、457.9円。おっと、ついに大台の500円
切りを果たしました。
 
 
4×4で16個のデータ。これは6,650円で、ノブ1個当たり、415.6円。
 
ここまでやって、単価の減衰率が50円以下と小さくなってきたのと、単純にInventor上で
オブジェクトを大量に並べていったため、僕のVAIO Duo 13の処理が重くなってきたので
終了としますw
 
実際に、販売するとなるとデータ製作などにかかるマージンを上乗せすることになりますが、
それでもかなり現実的な単価になることが分かりました。
 
残る問題はこういう並べ方でオーダーしても1個のデータと変わらない品質かどうかです。
というわけで、4×4で16個オーダーしてみました。2月中旬あたりに街で僕を見かけたら、
声をかけてみて下さいw

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