mlrドキュメント日本語訳
0.ソフトの入手
オリジナルはこちらから、「mlr_2.27.zip」をダウンロードして下さい。
もしくは、tkrworksが修正したmodified-mlr v0.4をお使い下さい。
また、Max for Liveでmlrをお使いになりたい方はmm4lrをお奨め致します。
1.概要
mlrは「ライブ サンプル・カッティング プラットフォーム」です。
サウンドファイルはインターフェスの1行毎に配置され、再生位置はLEDの光に
よって示されます。任意の行の何列目かのパッドを押すと、その位置に再生位置が
飛びます。この再生位置の移動は非常に細かくクォンタイズされ、再生テンポは
グローバルテンポに合うよう調整されます。
音源の複数のグループを同時に再生でき、一般的なサンプラーでグループ化した
音源をミュートするように、ユーザーが別々の音源グループの再生をキャンセル
しあう事が出来ます。また、グループ毎にレベルメータとミュートボタンを持って
います。
パターン・レコーディングモジュールはパッドのシーケンスを記録し、再生する
事ができます。
ライブ・インプットモジュールは、リアルタイムに入力音源の一部を抜き取り、
一時的に指定された行に、その音源を配置します。
以下でより具体的にそれらの優れた機能とその使い方を説明していきます。
2.動作
また、Mac OS X 10.5.8、Windows XP SP3、Vista SP2にインストールした
Max/MSP Runtime 5.0.7で動作確認済です。
3.クイックスタート
- PICnomeSerialの「Address Pattern Prefix」を「/mlr」に変更して下さい。
- 「audio file drop」に音源ファイルをドラッグ&ドロップして下さい。
- ウィンドウ左端にある「file」のドロップダウンメニューから各行に割り当てる音源を選択して下さい。
- 「audio file drop」の下にある4つのレベルメータのうち、一番左のもの(グループ1)の音量を設定して下さい。
- 「file」のドロップダウンメニューの下、「dac」ボタンの上にあるマスターボリュームメータで全体の音量を設定し、「dac」ボタンを押して下さい。
- PICnomeの2行1列目のパッドを押してみて下さい。これで、「file」の1番上のドロップダウンメニューで選択した音源が頭から再生されるはずです。
- 音源を割り当てた他の行のパッドも押してみて下さい。
4.詳しい使い方
4.1. グループ設定
- 各行にはオーディオファイル(wav、aiff)を割り当てる事が出来ます。
- オーディオファイルを選択するドロップダウンメニューの隣に、その音源を再生する長さを示す16個の小さな正方形があります。1つの箱がPICnomeの1つのパッドに対応しています。この正方形をクリックする事で、再生するループの長さを変更することが出来ます。また、この小さな正方形の上にある長方形は、その時の再生位置を示します。
- 「octave」は音源の再生速度を変更する際に使用します。「ー」、「+」を使いオクターブを変更します。1オクターブ上げると、「speed」が倍になります。この「speed」で音源のオリジナルの再生速度に対する相対的な割合を見ることができます。また、手動で変えることも可能です。「octave」で決められた「speed」を使う場合、再生速度はテンポに従います。
- 「rev」は逆方向再生をする際に使用します。
- 「group」は複数の音源のグループ化を行うことが出来ます。2つ以上の音源を同じグループに入れると、それらの音源は同時に再生できなくなり、逆にその音源を選択した行のパッドを押すことで瞬時に切り替えて使うことが出来るようになります。
- 「loop」は後述するループセット・モードのON/OFFを行います(modified-mlrのみ)。
- グループ・ボリューム、グループ・ミュート、グループ・メーター(「audio file drop」の下にある4つ並んだオブジェクト群)は、グループ毎の音量設定、ミュートのON(オレンジ色)/OFFが行えます。
4.2. タイミングとテンポ
- 「tempo」はテンポを変更する際に使用します。tempoボックスの上でクリックし、ドラッグするか、直接キーボードで数値を入力し、Enterキーを押すとその値が設定されます。
- 「adjust」は「tempo」の値を増減します。テンポを微調整する際に役立ちます。
- 「nudge」は僅かの間テンポを変更したいときに使います。外部ソースと同期する際に役立つでしょう。
- 「tap」は「tempo」の値に従い、周期的に点滅します。また、「tap」をクリックすることで、「tempo」の値を決めることも出来ます。
- 「quantize」はPICnomeのパッド入力に対するクォンタイズの割合を決めます。設定値を変更し、反応の違いを確かめてみて下さい。
- 「next tempo」は新しい「tempo」値を指定します。「set」ボタンを押すと、現在の「tempo」にセットされます。また、この値はプリセットに保存されます。
4.3. プリセット
- プリセットは各行の設定を保存します。各行に割り当てた音源を保存し、後で呼び出すことが出来るようになります。
- 「<<」と「>>」は現在使用しているプリセットのスロットを変更します。そして、このスロットに現在の設定を保存することが出来ます。プリセットに名前を付けることも出来ます。
- 「recall > …」をクリックすると、保存されたプリセットを呼び出します。
- 「<」と「>」は次、もしくは前のスロットに移動し、同時にプリセットの呼び出しも自動で行います。
4.4. パターン
- 2パターンの記録が可能です。選択した長さのパッドの入力のパターンを記録し、ループ再生します。
- まず、記録するパターンの長さを「length」ドロップダウンメニューから選択します。
- 1行目の左から5番目(もしくは6番目)のパッドを押し、記録可能な状態にします。
- 2行目以下のパッドを押すと、記録を開始します。記録中は記録位置と再生位置を示すためにバーがスクロールしています。
- 記録したパターン再生中は、1行目の左から5番目(もしくは6番目)のパッドは、記録中に押したタイミングで点滅します。
- 再生を止める場合は、再度、1行目の左から5番目(もしくは6番目)のパッドを押します。再生を止めると、記録したパターンも消えてしまいます。
4.5. ライブ・インプット
- 「file」ドロップダウンメニューの「input 1-8」と名づけられたオーディオバッファーに外部音源を記録することが出来ます。
- マスターボリュームの隣にあるインプット・ボリュームで入力音量を調節し、もし入力音源の音を出力したいのであれば、「thru」をクリックして下さい。
- ウィンドウの右下にある「input」ドロップダウンメニューで記録するバッファーを設定して下さい。
- 記録する拍の長さを設定して下さい。
- 「go」をクリックし、外部音源を鳴らして下さい。波形がリアルタイムで描画されます。
- この音源は一行のみでも、複数行でも、同じ「file」の入力を選択することで使うことが出来ます。
- 「loop」は音源自体を連続的に上書きしていくループモードで記録を行います。ループモードを解除するには、再度「loop」をクリックして下さい。
4.6. オプション(options)
- 「SAVE」をクリックすることで、プリセットの設定やファイルリストをファイルに保存し、mlrを再起動した後でも「LOAD」により設定を読み込むことが出来ます。
- 「output audio recorder」はmlrを使って演奏した(スピーカーから流れる)音をオーディオファイルに保存します。
- 「beat clock source」と「beat clock output」は同期を行うためにあります。
- 「dsp options」はMax/MSP上でのサウンドカードと様々なパフォーマンスの設定を行えます。
- 「midi」は外部MIDI制御を使うためにあります。
4.7. 1行目の見方
- 左から1-4番目のパッド:グループ1-4の再生を止める。
- 左から5-6番目のパッド:パターン・レコーディングの開始/停止
- 左から7-8番目のバッド:7番目を押しながら、1-4番目のパッドを押すと、グループのボリュームを下げる。8番目を押しながら、1-4番目のパッドを押すと、グループのボリュームを上げる。7,8番目を押しながら、1-4番目を押すとグループのミュートのON/OFF。
4.8. ループセットモード
- 1行目以外の7行で、スタートポイントとエンドポイントに設定したい位置のパッドを押し、両方を同時に話すと、ループの範囲を新たに作ることが出来ます。これは、その行のパッドを押すことで、無効化できます。
4.9. キーボード・ショートカット
- スペースキー:スタート/ストップ
- [ ]:プリセットの前後移動
- エンターキー:外部入力の開始(go!ボタンのクリックと同じ)
- \:タップ
- .:次の入力を選択
- ,:前の入力を選択