自分の時間が取れるうちに進めたかったのが、タイトルの通りPICrouter2の開発。
マイコンボードを自前でせっせと作る時代じゃないのは重々承知していますが、それでも
作るのは、作ることで得られる知識と経験が自分にとって必要なのと、やっぱり自分で
一から作ったものは色んな意味できちんと責任が取れるので。
と言うわけで、現在、自分が受けた案件で使いまくっているPICrouterをベースに、
メインマイコンのリニューアルやら、PoE+への対応やらを盛り込んだ新しいバージョンです。
・メインマイコンの変更
メインマイコンは既存のPIC32MX675F512Hから、Microchipが新しくリリースした
PIC32MZシリーズのPIC32MZ1024ECH064にアップグレード。
クロックが最大200MHzでUSB HSに対応。IOピンの多くがPIC24のようにリマップ
可能なのも魅力です。
・PoE+対応
PoE対応しているハブやルーターは少なく、高価だし、対応するには専用のICを積む
必要があり電源周りの設計が・・・と見送ってしまいましたが、実際にPICrouterで
仕事をしていると必要性はかなり感じたし、「あ~PoE使えれば・・・」と思うこと
が多々あったので重い腰を上げました。
・パターン設計の全面見直し
PIC32MXシリーズとPIC32MZシリーズでピン配置が大きく異なるので、マイコン
周辺のデザインを見直す必要があったためという理由が大きいですが、PICrouterの
パターンと部品配置を中途半端に引き継がず、一から見直して設計することにしました。
PICrouterの 設計を始めた頃は信号線の優先順位とか知らなかったので自分がパターン
を引きやすいようにすうることしか考えてませんでしたが、今回はちゃんと考えて
設計したつもりです。プロに言わせればまだまだでしょうが、最低限抑えるべき部分は
押さえられたかな?と思ってます。
・ライセンス
ライセンスはCreative Commons Attribution-Share Alike 4.0 Internationalです。
回路図とパターン図のPDF及び、パーツリストのExcelファイルを上記ライセンスに
基づいて公開しておきます。
・回路図
・パターン図
・パーツリスト
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