DMMの3Dプリントでケース試作

 
当たり前ですが、周りの会社さんはみなAutoCADな訳です。が、
うちはJW_CADで頑張ってきたわけですが、さすがに作る物の
形状が複雑化してくると、先方の担当さんと2次元の図面では、
形状に対する認識にずれが生じて、上がってくる品物がこちら
の思っている形状と違うってことがあったり。
 
で、このやりとりの手間が双方にとって無駄でしょうがない。
平面図と併せて、立体図も一緒に貼り付けて、注釈入れれば
この手間を半分以下に減らせるだろうと。ついでに、3D CAD
も使えるようになっておいて損ないだろうというわけで、会社で
AutoCAD LTとInventor LTを導入してもらいました。
 
ようやく、AutoCADの使い方に慣れてきて、Inventorも少し
使えるようになってきました。
 
せっかくなので、DMMの3Dプリントでケースを試作してみる
ことに。Inventor LTからstlファイルを出力するとなぜか、縮尺
が1/10になってしまうので、igsファイルで出力。こちらは
問題なし、DMMのデータチェックもOKでした。
(オーダー時に気がつかなくて、1/10の超ちっこいケースが
今朝、事務所に届いたのは内緒です)
 
ちなみに、127.4mm × 59.3mm × 60.6mmのサイズで、
アクリルだと2.6万円から、ナイロンだと8.7千円からという
お値段です。絶対作らないですが、シルバーが21万、チタン
が15万でした(笑
 
今回のケースはナイロン(ポリアミド)のオレンジ色でオーダー
してみました。ケース内部に、鉄製のフレームと基板を入れる
んですが、どの程度の精度のものが出来てくるか楽しみです。
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  1. […]   なので、試しに作ってみることにしました。昨日のケースはナイロン(ポリアミド)で […]

  2. […] Inventor LTで作った3Dデータはこちら。     驚いたのは、ナイロンのケース、アクリルのフェーダー・ノブ、ボリューム・ノブ […]

  3. […] Posted on 2014/01/26 by yamamo2 — No Comments ↓ Tweet   こんなん作りました。   さて、遡ること、先週の月曜日(13日)。DMMの3Dプリント・サービスに注文していたアクリルの ケースが届きました。     良い感・・・、ん?何かおかしい。     いや、きっと100円玉が・・・・。     よくやっちゃうのよね~、こういうこと。ちゃんと確認せずに注文したのでした。Inventor LTから STLを出力する際の設定を間違えて、各辺の長さが実際の1/10になってました。体積だと1/1000。   全く使い道が無いのですが、造形の精度は良さそうと思いました。で、この記事に続く訳です。   そして、先週の14日に再度注文して、届いたのが24日(金)なので10日かかったことになります。 チタンが中1日、サイズ間違いのアクリルケースが5日だったので、製作する形状の複雑さや サイズによって加工の優先順位をコントロールしてるのかな?と思ったり。   80~90年代あたりの、研究機関で大型計算機にジョブを投げてる感じみたいだな~っと思ったり。 投げたこと無いですけど。   そんな感じで届いたのがこちら           サイズが、127.4mm × 59.3mm × 60.6mmと大きめなので、アクリルだと約2.5万になってしまう ため、ナイロン(ポリアミド)にしました。手で触るとザラッとした質感です。写真でもわかりますが、 3Dプリンタ独特?の地層のような縞々もあります。ザラッとした質感ですが、決して悪い質感では なく、何か触っていたくなります。また、写真だと分かりにくいですが、色ムラがあります。これも 悪い感じで無く「味」として許容できるものでした。この色ムラについては、オーダーした後に、 DMMから100mm以上のモデルなので線色後色ムラが発生する可能性があると連絡がありました。   で、このケースの使い道ですが、次の写真のように鉄製のフレームとPICrouterを収納します。     良い感じでばっちり収まりました。   今回はまだDMMの3Dプリンタの造形精度がどの程度か分からなかったで、フレームの寸法に 対して、前後左右に0.5mmずつの余裕を持たせました。が、実際に出来上がってきたものと合 わせてみると、0.5mmは少し余裕を持たせすぎでした。ナイロンの造形であれば、前後左右で 0.2mm程度みれば大丈夫じゃないかと思います。もちろん、中に入れるものの加工精度にもより ますが。       側面のコネクタ部分もバッチリです。       ケース作りの醍醐味ではないですが、このコネクタ位置がバッチリ合うと、ガッツポーズしたく なっちゃいます。   そして、上面もフレームと面でビシッと合ってます。     今回作ってみた感想として、ナイロンの造形精度はとても良いです。価格も石膏の次にリーズ ナブルですが、このくらいのサイズになってしまうと9千円以上・・・。アクリルに比べれば安い のですが、もう少し・・・と思ったりも。   ただ、個人や小ロットでの製作、試作段階で数個作りたい場合で外注しようとすると、結局、 同じような金額になってしまいます。3Dプリンタのように一体成形しようとしたら、まー大変な ことになります。たいていは一体成形だと気絶しそうになるので、いくつかのパーツに分割して それを組み合わせることになりますが、そうするとパーツ点数が増えるのでまたコストの悩み で頭を抱えることになります。組み立ての工賃も考えなきゃいけなくなるし、忘れがちですが ネジやナット接着剤などパーツ以外の部品のコストとか馬鹿にならないんですよ。   これに加え、色々と気を遣うんですよ。   請け負う側にしてみたら、このくらいの小さいもの2、3個じゃ割に合わないのは当たり前で、 後ろにある程度のロットがあることが前提。無いとなると、納期も後回しにされたり。金額も ロットがあれば、それを考慮した金額にしてもらえますが、そうでないとなると、それなりの 額になります。   また、個人で初めて取引する場合は、ちゃんとお金払ってもらえるのか?というのもあって 敬遠されたりもありますね。まぁ、会社だから大丈夫っていう時代じゃないんですが、現実は 会社であるってだけで信用されたりしますから。   こういった点も含めて、3Dプリンタで、ちゃちゃっと作りたいモノを作れる。っていうのはすごい ことだと思います。もちろん、既存のものづくりがダメな訳が無いです。むしろ、先方の方との やりとりは非常に重要で、勉強になります。図面の描き方、注釈の入れ方など、設計している 自分は分かっていても、他の人が同じように理解してくれるとは限らないですから。さらに、 加工精度について、中に入れる部材の寸法が何mmなら、うちの機械だと遊びは何mmみて 欲しい、曲げ加工するなら、曲げ部分と穴の位置はこのくらいは距離をとってくれないと曲げ が難しいとか、経験を教えてもらえるわけです。これはとてもとてもありがたいことです。   という感じで、ちょっと横道にそれましたが、次はアクリルで製作したノブに関してです。 お楽しみに。 […]

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